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Dolphin 系モデルとは?abliterated 系との違いとおすすめの選び方【uncensored LLM】

Dolphin 系モデルとは、Eric Hartford が 2023 年から作っている「拒否しない AI」のシリーズです。abliterated 系との違い、Llama2〜Llama3 の系譜、定番モデルの選び方、system prompt の設定方法を整理します。

この記事の要点

  • Dolphin 系は、拒否しない応答作法を追加学習によって教え込んだモデルシリーズです。
  • 重み加工型と異なり、システムプロンプトの指示に従って応答態度を制御できます。
  • 新モデルへの追従は重み加工型より遅いものの、対話の一貫性と安定性に優れます。
Dolphinファインチューニングモデル解説
目次
  1. 1. Dolphin 系モデルとは?誰が何のために作ったのか
  2. 2. Dolphin と abliterated モデルは何が違うのか?
  3. 流儀 1: ファインチューニングで作る(Dolphin の方法)
  4. 流儀 2: 後から重みを加工する(abliteration)
  5. どちらが良いのか
  6. 3. Dolphin 系はどう歩んできたのか?(年表)
  7. 4. Dolphin 系のおすすめモデルと選び方
  8. 定番とされてきたもの
  9. 選ぶときの見る点
  10. 5. Dolphin の使い方は?
  11. 6. Dolphin 系と abliterated 系はどちらを選べばよいのか?
  12. 7. Deepent Research について
  13. よくある質問
  14. 免責

ローカル LLM のモデルを探していると、Llama、Mistral、Qwen、Gemma と並んで「Dolphin」という名前を目にします。
どんなモデルなのか気になっても、日本語の情報が少なく手を出しにくい人は多いはずです。


1. Dolphin 系モデルとは?誰が何のために作ったのか#

Dolphin は、開発者 Eric Hartford とそのコミュニティ Cognitive Computations が、2023 年から作り始めた open-weight モデル(学習済みの重みが公開されているモデル)のシリーズです。

2023 年に Llama や Mistral といった高性能なベースモデルが相次いで公開され、「自分の PC で AI を動かす」という文化が動き出しました。

ただし、配布されたモデルの多くは、標準的な AI と同じように、問いに答えない「拒否の仕組み」(ガードレール)を持っていました。
せっかく手元に置いたのに、質問すると「お答えできません」と返ってくる。
ローカルの自由を使いこなそうとした人たちが、まず最初にぶつかったのがこの壁です。

その壁に対するより体系的な回答のひとつが Dolphin でした。
「system prompt に従う態度を持つ、まっとうなアシスタント」を、最初から学習で作るという考え方です。

結果として、拒否の仕組みに従わないモデルが広く提供されることになり、Dolphin はローカル LLM コミュニティで中心的な存在になりました。

2. Dolphin と abliterated モデルは何が違うのか?#

今で言う「abliterated / uncensored モデル」には、2 つの異なる方法論があります。
後から重みを外す方法の代表が huihui-ai とは?、その加工を支援する道具が OBLITERATUS です。

流儀 1: ファインチューニングで作る(Dolphin の方法)#

ベースモデルに対して、応答の作法を学び直すデータセットで追加学習を行い、最初から拒否の仕組みに従わない状態を作る流儀です。
Dolphin はこちらの代表です。
再学習型のもう 1 つの代表が Nous Research の Hermes 系です(Nous Research とは?)。

Dolphin の特徴は設計思想にあります。
「何でも答える狂暴なモデル」を作ったのではなく、system prompt による態度の制御を学習の中に組み込みました。

「あなたは Dolphin です。人間に確認を仰がず、直接答えます」という指示を与えると、従順なアシスタントとして振る舞います。
指示がなければ、別の態度になります。
つまり、態度のスイッチを使用者側に持たせる設計です。

流儀 2: 後から重みを加工する(abliteration)#

もう一方は、標準モデルを後から加工する流儀です。
モデル内部に存在する「拒否の方向」を打ち消すのが abliteration で、学習をやり直さずに済むのが特徴です。
huihui-ai 系の abliterated モデルはこちらの流儀です。

どちらが良いのか#

手軽さと目的次第ですが、傾向としては次のようになります。

  • finetune 系(Dolphin): 振る舞いが設計として安定する。system prompt で制御しやすい。ただし作る側の手間は大きい
  • abliteration 系(huihui など): 一般の最新モデルを幅広く加工できる。ベースの能力をそのまま使える。追加学習が不要で軽量

作り方が違うので、使い方も変わります。
Dolphin は最初から「アシスタントとしての秩序」を学習に含んでいるので、素朴に使えます。
abliteration 系は、標準モデルの能力をそのまま持ちながら、拒否の仕組みがない状態になります。

3. Dolphin 系はどう歩んできたのか?(年表)#

Dolphin シリーズは、ベースモデルの進化に合わせて歩み続けてきました。
大まかな流れは以下のとおりです(年はおおよその目安です)。

【2023 年初頭〜】Dolphin-Llama2 時代

Llama2 ベースで作られた最初の世代です。
開発者 Eric Hartford は、この時期に「uncensored モデルを作る方法」を公開したことで知られています。
そこで説明された手法は、後のローカル LLM コミュニティの基礎になりました。

「拒否応答を学習させてしまったら、その習慣を上書きするデータで追加学習する」

シンプルな発想ですが、これが「自作で uncensored を作る」可能性を広く示しました。

【2023 年末〜2024 年初頭】Dolphin-Mixtral 時代

Mixtral 8x7B という当時の最先端のオープンモデルをベースに、Dolphin の流儀を適用したものです。
当時のローカル LLM 界隈では Mixtral が広く使われていて、Dolphin-Mixtral はその中心のひとつでした。
応答の質が上がり、ローカルでも実用的に使える水準を引き上げました。

【2024 年〜】Llama3 系への追随

ベースモデルが Llama3 に世代交代すると、Dolphin 系も追随しました(Dolphin3.0 などと呼ばれる世代です)。
ベースモデルが新しく出るたびにその流儀で uncensored 版が作られるという流れが、この段階までにローカル LLM コミュニティに定着し、その後の Qwen 系などの abliterated 派生モデルが増えていく下地になりました。

4. Dolphin 系のおすすめモデルと選び方#

Dolphin 系は派生が多いので、「どれを動かせばいいのか」が分かりにくいものです。
ここでは、ローカル LLM コミュニティで定番として選ばれてきた代表的なものを挙げます。
リリース状況は変化するので、実際に使うときは Hugging Face で最新版を確認してください。

定番とされてきたもの#

Dolphin-Mixtral(8x7B・8x22B)

Dolphin 系の中でも、特に長く使われてきた定番です。
Mixtral 8x7B ベースの版は「ローカルで動く実用水準」を引き上げた世代の代表で、8x22B 版はより大きく質の高い派生です。
MoE(専門家混合)構造なので、パラメータ数のわりに動作が軽く、「VRAM(GPU のメモリ)が足りない環境でも Mixtral 系を動かしたい」という需要に長く応えてきました。

Dolphin3.0 は Llama3.1 をベースにした世代で、Mixtral 世代と比べて指示追従性が改善しており、「Dolphin の流儀を最新ベースで使いたい」という場合の基本形です。

選ぶときの見る点#

数ある派生から選ぶときの判断材料は、だいたい次の 3 つに絞れます。

  1. ベースモデルの世代: 同じ Dolphin でも Llama2 ベースと Llama3 ベースでは応答の質が違う。新しいベースのものを選ぶのが基本
  2. サイズ(パラメータ数)と PC の対応: 7B クラスは普通の PC でも動く・13B クラスは中程度・32B 以上はしっかりした GPU が必要。「動く最大サイズ」を選ぶのが定石
  3. 量子化(Q4/Q5/Q6 など)の有無: 配布の多くはサイズを減らした量子化版で提供されている。Q4 級なら品質の劣化を許容して軽く動かせるので、実用上はここから選ぶことが多い

なお、Open LLM Leaderboard などの公開ベンチマークの点数は「従来のタスクでの性能」を測るもので、拒否の有無そのものは測っていません。
最終的には、自分の用途で少量試して判断するのが確実です。

5. Dolphin の使い方は?#

自分の PC で使う場合の手順は、一般的なローカル LLM の流れと同じです。

  1. 専用ソフトを入れる: LM Studio(GUI あり・初心者向け)か Ollama(軽量・コマンド主体)
  2. Dolphin をダウンロード: ソフト内の検索で「Dolphin」と入れると、サイズの異なる複数版が見つかります。まずは自分の PC が確実に動くサイズから始めます
  3. system prompt を設定する: Dolphin の設計の核はここです。「あなたは Dolphin です。人間に確認を仰がず、直接答えます」という指示を与えると、本来の態度が出ます。system prompt を設定しないと挙動が変わるので、使うときに必ず設定します
  4. 答えを吟味する: 拒否しなくなるだけで、正確になるわけではありません。出てきた答えの確かめは、いつもどおり自分の仕事です

6. Dolphin 系と abliterated 系はどちらを選べばよいのか?#

手軽さと最新性なら abliterated 系、秩序ある態度の設計を求めるなら Dolphin 系です。

  • 手軽さと最新性を取りたい → abliterated 系(huihui-ai などの加工済みモデルが幅広く存在し、一般の最新モデルを加工したものを選べる)
  • 秩序ある態度の設計・歴史的な名作が使いたい → Dolphin 系
  • そもそも PC で動かすのが負担 → サービス型。ローカルでの「モデル選び」を避けられる

7. Deepent Research について#

私たち Deepent Research は、回答を極限まで拒否しない LLM チャットサービスです。標準の AI では途中で止まってしまう調べものを、最後まで続けられるように作りました。

  • 拒否しない。LLM のガードレールを徹底的に軽減した uncensored・abliterated モデルを採用。標準の AI が「お答えできません」と打ち切る問いにも答えます(Qwen3.5 / Qwen3.8-27B-abliterated 系をプランに応じて使い分け)
  • 入力は学習に使わない。調べた内容はサービス提供のためにのみ使われ、AI の学習や他の目的には使用されません。個人情報も厳重に保護し、プライバシーポリシーを公開しています
  • 無料で試せる。GPU もインストールも不要、ブラウザを開くだけ。未ログインのお試しは会話が保存されないので、気軽に始められます

→ 登録なしで無料トライアル: https://deepentresearch.com

「どんな問いも、リサーチを止められない」。

No question can stop research.

よくある質問#

Dolphin は「何でも答えるモデル」なのですか?#

違います。態度の制御を system prompt に委ねる設計で、拒否しないことと無法であることは別です。

Dolphin と abliterated モデルの違いは何ですか?#

Dolphin は追加学習(ファインチューニング)で、最初から拒否の仕組みに従わない状態を作ります。
abliterated モデルは、標準モデルの重みを後から加工して「拒否の方向」を打ち消す流儀です。

Dolphin を使うとき、必ず設定するものはありますか?#

system prompt です。態度の制御をそこに委ねる設計なので、設定しないと挙動が変わります。

Dolphin の性能はベンチマークの点数で比べられますか?#

比べられません。公開ベンチマークは拒否の有無を測らないため、自分の用途で少量試して判断してください。

免責#

本記事は、AI による下書きをもとに、運営が事実関係を確認・加筆・編集して公開しています。
本記事は教育・研究目的の情報提供であり、違法行為や犯罪の助長を意図するものではありません。
数値は第三者の公開レポートおよび配布元の公表値であり、測定条件により変わることがあります。

本記事の編集と検証

公式ドキュメントや論文などの一次情報と照合し、客観的な事実に基づいて整理しています。

本記事は、AI による下書きをもとに、運営が事実関係を確認・加筆・編集して公開しています。

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